ご無沙汰しています。
随分と時間が経過してしまいましたが、ご存じのように、この間にATPロンドンファイナルでロジャーの優勝という最高のフィナーレを見ることが出来ました。決勝は事情により生中継見れませんでしたが、私もそれ以外はほぼTV観戦出来ましたが、観戦していて、今回は負けないロジャーだなーと思いながら安心して見ることが出来ていました。
ここ最近のロジャーを見ていると確かにその兆候はありましたが、マレー戦を見てはっきり優勝は見えた。直前のMSパリで優勝したソダーリンは、昨年も同じ会場でナダルに勝っていますし、インドアの得意なマレーもいたので、厳しいRRだなーとか、相変わらず最終戦は厳しい試合ばかりだなーと最初は思いましたが、本当にあっさりとラウンドロビンを突破。
この感覚は久しぶりとも思いましたが、だから非常に見ていて楽しかったです。ちょうどこの前の記事で41連勝時の記録を紹介しましたように、その当時にも負けないようなFederer Expressでございました。楽しませてくれて、本当にありがとうございました。
Barclays ATP World Tour Finals, London, England; 21.11.2010; WC; Indoor: Hard; Draw: 8
Round Opponent Ranking Score
RR David Ferrer (ESP) 7 W 6-1, 6-4 Stats
RR Andy Murray (GBR) 5 W 6-4, 6-2 Stats
RR Robin Soderling (SWE) 4 W 7-6(5), 6-3 Stats
S Novak Djokovic (SRB) 3 W 6-1, 6-4 Stats
W Rafael Nadal (ESP) 1 W 6-3, 3-6, 6-1 Stats
ランキング、7位、5位、4位、3位、1位を倒しての勝利。本当に素晴らしい結果です。ロジャーは、遂にサンプラス、レンドルの5勝に並びました。前にも書きましたが、ロジャーがまだまだ向上しようとするのも、サンプラスの存在があると思っています。そのサンプラスの強さを象徴するファイナル5勝に遂に並びました。サンプラスの背中を追い続けるからこそ、なし得た優勝だったのでしょう。
今年のロジャーは、マスコミの嫌味にも対応しなければならなかったし、それに流される人が出てきてロジャーは終わったと言い始める人も出てきたりと、慌ただしいなーとも思うこともありましたけれども、やっぱり信用してきてよかったと思います。僕も今年の楽天OP会場でも頑なにRFキャップを被り続けた甲斐があったというものです(爆)
今年のブログ記事としては、ちょっとだけ不調の時には、元気のないロジャーファンが多く見受けられたんで、それを少しでも落ち着いていただけたら良いなーとも思いながら、時代に逆らって昔のロジャーを振り返ってみたりもしましたが、やはり今も当時と変わらないぐらい色褪せないテニスをしてくれるし、さらに円熟味が増してきたというか、これからもロジャーのテニスを楽しめるのが幸せだという気持ちを改めてロンドンの試合を見て感じることが出来ました。
ってことで、もう一度、昔を振り返ってみましょうか。今年のロンドンの強さは、2003年にマスターズカップ初優勝した時と同じぐらいの勢いがあったように思います。
ウィンブルドンでの初優勝により、その名が知れ渡りましたが、ロジャーが本当の意味でトップに台頭したのは、2003年のマスターズカップであったのではないかと、その結果を見て、改めて振り返ってみました。
Tennis Masters Cup, Houston, TX, USA; 10.11.2003; WC; Outdoor: Hard; Draw: 8
Round Opponent Ranking Score
RR Andre Agassi (USA) 5 W 6-7(3), 6-3, 7-6(7) Stats
RR David Nalbandian (ARG) 8 W 6-3, 6-0 Stats
RR Juan Carlos Ferrero (ESP) 2 W 6-3, 6-1 Stats
S Andy Roddick (USA) 1 W 7-6(2), 6-2 Stats
W Andre Agassi (USA) 5 W 6-3, 6-0, 6-4 Stats
初戦のアガシ戦では1stセットでタイブレを取られ、また最終セットのタイブレまでもつれる展開でしたが、それ以後は、もう本当に圧倒的なスコア。当時のナルバンディアンと言えばロジャーも苦手にしていましたし、また2002年にはウィンブルドン決勝に出ていましたから当然既にビッグネームの選手でした。また、フェレーロは2003年RGチャンピオン、A-RODは2003年USOチャンピオンです。そんな対戦相手に、このスコアは何なんだ!?
このような対戦相手に対しての圧倒的な勝ち上がりでしたので、自信がついて当然でしょう。この大会以後、本当のロジャーフェデラーの快進撃が始まりました。直後の全豪OPでも、初優勝、そして、その後、長い1位の時代が幕を上げました。
そして、2011年も、引き続き、ロジャーのテニスは続きます。嬉しい限りです。