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フェデラーファンのテニスブログ。

by xavi_takayuki
 
スポーツ・ジャーナリスト
ちょっと前の話ですが、サッカー・ジャーナリストである富樫洋一氏がアフリカ選手権取材中のエジプトにて急死された。これは世界のフットボール界にとっても悲しいニュースであり、決勝戦のエジプト×コートジボワールの試合前には黙祷が行われたという。

それぐらいアフリカでの取材に精を出されていたということだ。人脈も相当あったんだろう。だって、アフリカと全く関係のない日本人が、決勝戦で黙祷されるんですから。日本サッカー界は素晴らしい人材を失ってしまった。スカパーのサッカー中継でよく解説をしておられたが、ジャンルカ・富樫の笑い声が聞けなくなるのはとってもさびしい。ついこの間ですけど、J Sportsの「Foot!」でサンフレッチェ広島の前田俊介をベタ褒めされていて、個人的にもニヤっとなってしまったこともあった。CSのサッカー番組でも言及していたが、なぜ日本代表の試合時に黙祷がなかったのか、とても疑問だった。

心よりご冥福をお祈りいたします。

で、個人的に好きなサッカー・ジャーナリストは、後藤武生氏と武智幸徳氏。富樫さんの文章は今までそれほど気にせずに読んでいた気がするが、カルチョ2002とかは時々買っていたので、部屋に転がっている昔の雑誌をちょっとさがしてみよう。

一方でテニス・ジャーナリストでよく文章を見かけるのは、武田薫氏吉松忠弘氏かな。しかし、その武田薫氏がどうもネット上で批判の対象にされているらしい。

この人はテニス・マガジンやSports Year!でテニスの文章を書いているけど、フジテレビのサイトにもコラムを掲載している。テニスのコラムって絶対数が少ないこともあり、テニスネタを求めて僕も武田氏のテニスコラムは時々チェックしていた。

そんな武田氏が今回、トリノ五輪中継でカーリング中継ばかり放送するNHKを批判した文章をフジテレビのサイトに載せたらしい。ただ僕はこの事実を後から知って、気がついた時には既に削除されていた。敏感な方々がブログ等でその文章を紹介していたのでそのおかげでチェックできたが、確かにひどい内容だった。

僕自身は長野五輪中継でカーリングを初めて知って今回のトリノ五輪でもカーリング中継を熱心に見ていたわけだが、別に主観でカーリングという競技がつまらないと思うのはよいと思います。人間、好き嫌いなんていくらでもありますから。

しかし、個人的に興味がないからといって意味もなく批判するのは、スポーツ・ジャーナリストとしてどうなんでしょう。サッカーも意味もなく批判しますしね、この人。日本で数少ないテニスを語る人だったから今まで黙認していたけど、今回ばかりは擁護のしようがないです。自分の好きなこと以外何でも批判するのが、ジャーナリストだとでも思っているんでしょうか。カーリング代表選手たちがこの4年間でどれだけ過酷で質素な生活をしてきたか知っていて、この文章を書いたんでしょうか。

武田氏のコラムをよく読んでみると、確かにテニスのコラムはある。しかし、国内の野球の方が熱心に書いている。テニスは毎週世界のどこかで行われている競技である。それを現地で取材し続けるのは大変な労力だろうけど、GS以外でも主要な大会だけに絞ればできないことはないだろうし、テニス・ジャーナリストとして生活しているのならばGS以外も取材にいかなければいけないと思う。この人って所詮は、野球で飯を食いたいけどそれだけじゃ競争率激しいから、ついでにテニスも取材しておこうといったスタンスなんでしょうか。だって、武田氏のコラム、グランドスラムしかテニスネタないんだもんなぁ。確かにテニスマガジンでは毎月文章を書いているけど、現地で熱心に取材した文章には見えない。

実際にテニスコラムで僕が読むのは、海外のジャーナリストのものが多い(テニス雑誌での掲載数も海外のものの方が多い)。残念ながらテニスジャーナリストの代表格が武田薫氏という事実が、テニスという競技が日本でいまいちな原因なのかも。

故・富樫洋一氏ではないが、世界中を飛び回る日本人のテニス・ジャーナリストが存在してこそ、日本でテニスという競技がもっと注目されていく一つの条件になるのかもしれない。誰か素晴らしい書き手が出てこないかな。自分がなれれば、それは本当に素晴らしいことなんですけど(笑)。いや、実は学生の頃は多少そういう夢も持っていたので・・・別にもう完全にあきらめたわけでもないですけど、こればっかりは最大限の努力しないといけないですね。

ダバディ氏のようなテニスへの愛情が感じられる人がメディアに多く出ていることを期待しております。

※テニス・ジャーナリストの話題が出たので、吉松忠弘氏にもちょっと触れておく。Numberコラムについて。

(中略)
 あえて言えば、フェデラーなど、日本に来る必要はない。身の丈という言葉がある。今の日本に、フェデラーは似合わない。国内における男子テニスの現状は、フェデラーを迎え入れるに器が小さすぎる。コアなファンを除けば、どれだけの人が、フェデラーを見たいと思っているだろうか? 金を払って、フェデラーを呼ぼうと思うスポンサーがあるだろうか? '70~'80年代にかけて、国内はバブルで、ボルグやマッケンローがエキジビション大会で来日した。しかし、その時と今では情勢が大きく違う。当時は、情報もなく、誰もがトップ選手を見ることに飢えていた。現在、フェデラーに、それほどの要求があるとは思えない。
(http://number.goo.ne.jp/より)

Roger Federerの大ファンの僕としては、Rogerのせっかくの初来日のニュースに釘をさされるようなことを言われてはムッとする。しかし、よく考えてみると僕も全豪オープンが終わって飛んできたRoger初来日のニュースを聞いて、あまりにもびっくりした。だって、トップ選手にほとんど相手にされていなかった今のジャパン・オープンにRogerがくるなんて考えてもいかなったから。日本での美女選手以外のテニスへの無関心っぷりも相当なものですしね

だとしたら、我々Roger Federerファン、そしてテニスファンは、この世界No.1の来日にどう歓迎の姿勢を見せるかが大切だ。いい意味で吉松氏の批判を裏切る形で10月のジャパン・オープンが成功するためには、我々テニスファンの姿勢が問われるだろう。恐らく吉松氏も多少こんな願いをこめて、このコラムを書いたのではないかと僕個人はポジティブに思っています。
by xavi_takayuki | 2006-02-26 22:43 | Tennis
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