ネタないので、議論でもしてみます?気が向いたら、コメントください。
自分ロジャー・フェデラーは当然大好きなんですけど、自分が多感な高校生の時に一番強かったのがピート・サンプラスなので、やっぱその印象が色濃く残っています。当時は地上波しか見れなかったので、あまり試合を見てきたわけではありませんが。
ただ、結局どっちが強いのかってことが気になるわけです。mixiなんかでも話題になってますけど。ATPの公式サイトでサンプラスの戦跡を調べてみました。(けっこう苦労しましたが。)
フェデラーがサンプラスを上回っている点としては、クレーコートでの実績は容易にあげられると思います。そして、サンプラスはアメリカでの大会で特に強い印象があります。それを考えるとスイス人でありながら、USオープン、及びMSのアメリカの大会を勝っているロジャーは凄いと思います。
一方で、成績としてはどうか。2004年にNo.1になってからのフェデラーは、2004-2006年でたった15敗しかしていないわけで(当ブログ調べ(笑))、今年はカニャス2回、ナダル2回、ボランドリ1回とNO.1になってから、20敗しかしてません。恐ろしい強さです。
一方、サンプラスはピーク時の93年-97年を見ても、毎年10敗以上しています。したがって、ピーク時の安定度としては現在がピークといわれるフェデラーが、ピーク時の成績としても圧倒的に上でしょう。(個人的には、フェデラーのピーク時は、05-06年ではないかと思ってます。今は安定期。)
これだけ見れば、現在のロジャーフェデラーは史上最強といっても、間違いないと思います。
ただ問題は、対戦相手です。サンプラスには、同世代にアメリカ人だけでもジム・クーリエ、マイケル・チャン、トッド・マーチン、そしてアンドレ・アガシがいました。ちょっと上の世代には、エドバーグ、ベッカー、はたまたレンドルなど歴代のNO.1がいました。特にベッカーは96年ぐらいまで、熾烈な争いをしています。マッケンローやコナーズとも対戦しています。曲者としては、イバニセビッチやクライチェク、ラフターもいましたし、晩年には下の世代でサフィン、ヒューイット、ハースの台頭に苦戦しました。サンプラス王朝時代はやはり個性が強かった。
フェデラーは、ナダルが完全に今の地位を獲得するまで、NO.1になってからのライバルがいませんでした。上の世代で大きな壁になるような選手も若手の頃はいましたが、No.1になってからはいません。時代に恵まれたと言われても、確かにそうかもしれないと思います。かつては、アガシ、ヒューイット、ヘンマン、ナルバンディアン、フェレーロあたりを苦にしていたようですが、今は表現は悪いけど、完全なカモです。ロディックにいたっては1敗しかしてないし、ダビデンコ、リュビチッチ、ゴンザレスあたりの中堅どころもカモですね。若手もまだ成長段階にいるので、壁とはいえません。
だからナダルの存在は非常に歓迎すべきことで、ライバルの出現によってようやくサンプラスと正当に比較されるべき段階に入れたのではないかと思います。仮にGS15勝を達成したとして、フェデラーはライバルがいないからサンプラスよりもGSが多く取れたんだと言われても、なかなか否定しづらいところがある。
そして、今のテニスの方が90年代のテニスよりも優れていると仮定すると、やはりフェデラーの方がサンプラスよりも優れているといえばそうかもしれませんが、今はベースラインプレーヤーばかりで、常にS&V中心で戦ってきたサンプラスと、現在のフェデラーとではテニスの内容が違うし、やはり一概に90年代よりも高レベルかといえば、そうも言えないのかと。悪く言えば、ワンパターンでくみしやすいのかなぁと。
ただ、トータルの技術レベルでは、フェデラーの方が上だと思います。
自分の印象は以下の通りです。
サーブ サンプラス 10:9 フェデラー
フォア サンプラス 9:10 フェデラー
バック サンプラス 9:10 フェデラー
ボレー サンプラス 10:9 フェデラー
サーブ&ボレーをしなくても勝てるフェデラー、というか今リターンやパスのレベルが上がっていてし難いのかもしれませんが、やはりサーブとボレーはサンプラスの方が上でしょう。1stサーブはサンプラスにほとんど近づいてきているとは思いますけど、2ndでもポイントを取っていたサンプラスの印象はやはり拭えない。
まー、うまくまとめられなくて申し訳ないけど、サンプラスのGS14勝記録を抜いた時、この議論は終焉となるんでしょうか。そうなると、早ければ後2年ぐらいで実現しそうな感じですけど、いよいよナダルがNo.1に近づいてきたのでどうなるかわかりません。3年ぐらいかかるかもしれない。
遂にフェデラーに本当の試練が来る時だと思います。ナダルの完全な台頭により、グランドスラムタイトルを常に獲得できるかどうかは分からなくなってきたし、個人的に注目しているマレーやガスケ、そしてバグダティス、ジョコビッチも才能があるので、いつフェデラーが足元を救われてもおかしくありません。ヒューイットやロディックにはこれからもあまり負けないとは思ってますけど、若手はわかりませんよ。
ここに来て、ATPが面白くなってきました。アガシとサンプラスはお互い試合を行う際、普段は出来ないようなショットが出来たということですが、ナダルとフェデラーもそうなってきています。特に先週のWB決勝はその象徴でした。ナダルも明らかに普段よりも凄かった。
ウィンブルドン5連覇というサンプラスが果たせなかったことを成し遂げた今、ようやくサンプラスと比較する時期になってきたのではないかと思います。
結局、上の文章を総括すると、対戦相手に恵まれているという点を除けば、フェデラーの方が強いんじゃないかと言いたいんですけど(苦笑)、やはりサンプラスの記録を超えるまではサンプラスが最強ということで、まとめたいと思います。当然GS15勝したら、フェデラーの方が上になると確信はしてますが、後1,2年の辛抱ということで(笑)。
長文、失礼しました。